この記事を読めば「これがわかる!」
- 住信SBIネット銀行住宅ローンの審査基準と金利について
- 住信SBIネット銀行の住宅ローンの特徴
- 住信SBIネット銀行住宅ローンのメリット・デメリット
- 年収から計算した借入可能額(MAX額)
- 住信SBIネット銀行住宅ローンをおすすめな人・おすすめできない人
*各データは2018年10月時点のものです
こんにちは。ゼロ仲介の鈴木です。
住宅ローンの借入れを検討していて、ネットで銀行を調べているとよく目にする「住信SBIネット銀行」。
圧倒的な金利の低さから気になっている方も多いはず。
「ネット銀行てよくわからん。くわしく教えて」てお客さんからも聞かれるので、しっかりと書いてみます。
実際のところは、ネット銀行特有の審査基準だったり、一般的な銀行と異なる点も多いです。
きちんと理解すれば、金利・団体信用生命保険など、いい条件で住宅ローンを借入れのできるいい銀行です。
▶参考:住信SBIネット銀行の住宅ローンのWebサイトのご案内
ここでは、住信SBIネット銀行の住宅ローンの審査基準についてくわしい説明をしていきますが、住宅ローンの内容については、公式サイトも参考にご覧ください。
くわしく見てみます。
なお、すべて2017年8月現在のデータです。
目次
1,住信SBIネット銀行住宅ローンの審査基準(審査データ)
内部の審査基準はこんな感じです。
各データは2017年3月時点のものです。
(1)店頭金利
2.775% (変動金利)
(2)最大優遇金利後の実行金利 2パターン
「諸費用も借りるかどうか」によって優遇後の金利が変わってきます。
2018年7月現在、ぜんぶで3パターン。
その1 物件価格のみ借り入れ(諸費用は自己資金)
0.457% (変動金利)
その2 物件価格すべて+諸費用(諸費用もすべて借りる)
0.507% (変動金利)
(3)審査金利
3.25%(推定)
(4)返済負担率(返済比率)
35%(推定)
審査金利と返済負担率は2018年7月現在、非公表です。
上記ふたつの数字は、以前に住信SBIネット銀行のwebサイトで公表されていたものです。
現在もこの基準だと推測していますが、あくまで参考値で見ていただけましたら。
(5)事務手数料
融資金額×2.16%
(6)保証料
0円
一般的な銀行の住宅ローンでは保証料が必要です。
住信SBIネット銀行では、保証料は0円ですが、事務手数料が「融資金額×2.16%」必要です。
そのため諸費用総額については、ほかの銀行とあまりかわらないかもしれません。
保証料は0円のため、繰り上げ返済などによる保証料の返礼はありません。
ご注意ください。
最近、同じ方式で「近畿大阪銀行」も住宅ローンの融資を始めました。
▶参考:「近畿大阪銀行の住宅ローン」についてのくわしい解説もこちらをご参考にしてください。
融資手数料型で、「とにかく金利重視!」という方は、近畿大阪銀行も検討ください。
2,住信SBIネット銀行住宅ローンの特徴
よくもわるくも特徴を書いていきます。
(1)審査はすべてネットからの手続きのみ

ネット銀行特有ですが、審査関係はすべてネットからの手続きのみ。
もちろんスマホ対応していますが、住宅ローンの契約までは、事前審査・正規審査ともにネットでの手続きです。
審査の進捗具合も、管理画面にログインしてステータス表示で確認します。
とにかく「手続きはすべてネット」で進めていきます。
(2)問い合わせは「コールセンター」「メール」のどちらか

審査をする前、審査中を問わず、わからないので教えてほしい、何か聞きたい、ってなっても問い合わせはコールセンターかメール対応のどちらかのみ。
コールセンターの場合は、特定の担当はつかず、審査が進めばあなたのデータは共有されるので、それをもとに対応されます。
一般的な銀行では住宅ローンの担当さんがつきますが、住信SBIネット銀行はすべてコールセンターでの対応です。
正式審査・住宅ローンの契約は書類を郵送でやりとりしますが、連絡はすべてメールです。
で、わからなかったら問い合わせはコールセンターに。
(3)個人信用情報にめっちゃきびしい

ネット銀行すべてに共通するんですが、個人信用情報に非常にきびしいです。
過去の借入れの返済が滞っていると、一部上場企業勤務・公務員を問わず、絶対に住宅ローンの審査に通りません。
(もちろん返済履歴によります)
現在の借入れについても、消費者金融から借入れがあると、返済状況に問題がなくても審査に通りにくいみたいです。
過去の借入れ・現在の借入れへの厳しさは、「三菱東京UFJ銀行」以上かもしれません。
▶参考:同じく個人信用情報に厳しく、過去や現在の借入れへの厳しい「三菱東京UFJ銀行」の住宅ローンとも比較してみてください。
「三菱東京UFJ銀行」の住宅ローンについての詳しい解説はこちらからご覧下さい。
(4)正式審査(本審査)でもふつうに落ちます
上の個人信用情報ではないですけど、正式審査の承認がでるまではまったく安心できません。
事前審査に通っていても、正式審査(本審査)でふつうに落ちます。
一般的な銀行で住宅ローンの事前審査を通っている場合、特に何もなければ正式審査(本審査)もそのまま通ります。
でも住信SBIネット銀行は、正式審査(本審査)で落ちるんですね。
検索すると、ネットの書き込み(「Yahoo!知恵袋」の住宅ローンのQ&Aとか)でも、「住信SBIネット銀行の住宅ローン、本審査で落ちました・・。」ていうのをよく見ます。
どうして正式審査(本審査)で落ちるのか?
それは、住信SBIネット銀行の住宅ローンの事前審査では、「あなたの審査」「物件の審査」を具体的に審査していないから。
住信SBIネット銀行の事前審査は、webサイトからの申込みです。
事前審査でチェックしているのは、年収から計算してあなたが借入れできる物件価格なのか、勤続年数等の形式的な融資条件を満たしているかどうか、だけです。
(5)「事前審査 → 借入れ」までかなり時間がかかる(と思ってください)
住信SBIネット銀行のwebサイトの『お申込みから借入までの流れ』にはいきなりこんな記載が!
仮審査申込日から借入希望日までには1ヵ月半以上必要です。
正式審査の結果に関わらず、口座は開設されます。
そうです。
事前審査 → 借入れ まで1カ月半以上かかる可能性があります。
「可能性があります」という書き方をしたのは、実際は1ヵ月くらいで融資実行のスケジュールで進んだ事例を僕が最近経験しているからです。
ただ、時期によっては2か月以上かかることもあるとのこと(このあたりはその都度確認してください)。
購入したお家の引渡し期限がきっちり決まっていたりすると住信SBIネット銀行は使いづらい銀行かもしれません。
パワービルダーと呼ばれている新築一戸建ての建売住宅分譲会社は、契約~代金支払までを1ヵ月と期限を決めてきます(契約書に書きこまれます)。
もし、購入する物件がパワービルダーの新築一戸建て建売住宅の場合、あらかじめ売主会社に住信SBIネット銀行を利用することの了承をとらないといけません。
(6)繰り上げ返済手数料0円
ネットバンクなので、もちろん手続きはすべてネットから。
繰り上げ返済手数料「0円」。
固定金利を選択していて、全額返済の場合のみ「32,400円」かかります。
3,住信SBIネット銀行で住宅ローンを利用するメリット
●圧倒的な借入金利(変動金利)
●8疾病保障の保険料0円
●残代金の支払い(融資実行)は10分くらいで完了する
4,住信SBIネット銀行で住宅ローンを利用するデメリット
●融資実行までの期間が長い(可能性がある)
●手数料型なので、繰り上げ返済をしても返礼はない
●正式審査で落ちる可能性がある
●不動産会社の担当が入れないので、自分ですすめていくしかない
●評価が出ない(出にくい)物件には融資をしない
5,年収から計算した住信SBIネット銀行住宅ローンでの借入れ可能額(マックス額)をシミュレーション
最初に書いた、
- 審査金利
- 返済比率
から計算した借入れ可能額です。
2017年3月現在、webサイトにはもちろん審査基準は書いてなく、コールセンターで聞いても審査基準は教えてくれません。
以前住信SBIネット銀行のwebサイトで公開されていた情報を元にシミュレーションしました。
おそらく、基準は変わっていないと思いますが、あくまで参考でみていただけたら。
収入合算する場合は、収入を合計した世帯年収でみてください。
年収 | 借入可能額 |
300万円 | 2,190万円 |
350万円 | 2,550万円 |
400万円 | 2,920万円 |
450万円 | 3,290万円 |
500万円 | 3,650万円 |
550万円 | 4,020万円 |
600万円 | 4,380万円 |
650万円 | 4,750万円 |
700万円 | 5,110万円 |
▶参考情報:住宅ローンの収入合算について詳しくは、以下を参考にご覧下さい。
収入合算(連帯保証・連帯債務・ペアローン)をどこよりもわかりやく解説! | 新築一戸建てかうまえブログ
6,住信SBIネット銀行の住宅ローンはこんな方におすすめ
このような条件で住宅ローンの借入れを考えている方にはおすすめです。
- 変動金利の金利プランを考えていて、「とにかく金利!」重視な方
- 団体信用生命保険の特約をつけて申込みを考えている方
- 新築一戸建て・築年数の浅い中古物件を購入する方
- 不動産業者に頼らなくても、パソコン・スマホで手続きを進めていくことができる方
- 残代金の支払い日まで、余裕のあるスケジュールをもった不動産取引をすることのできる方
7,住信SBIネット銀行の住宅ローンはこんな方には使いにくい
- 全期間固定金利での借入れを考えている方
- 融資実行までのスケジュールがタイトな方
- 諸費用を借りる・返済負担率めいっぱいの借入れを考えている方
- 築年数の古い物件の購入を考えている方
- 購入する物件が権利関係等、複雑な方
- 過去のお借り入れの返済状況が良くない方
8,まとめ
上場企業・公務員で新築・もしくは築年数の浅い中古物件、そして返済負担率めいっぱい借りなければ、変動金利0.5%台で借り入れることができるだろう住信SBIネット銀行。
条件が合うなら、ぜひ選択肢に加えるべき銀行です。
必見!関西で新築一戸建ての購入を検討されている方へ
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住信SBIが気にっているってことは金利やろ。ということは、仲介手数料も節約しなあかんやろ。

そのほかの銀行の特徴もまとめました
住信SBIネット銀行以外にも、各銀行の住宅ローンの情報をまとめました。