*各データは2020年11月1日時点のものです
大阪のテレビCM・ラジオCMでよく目にする耳にする「紀陽銀行」の住宅ローン。
そのCMから気になってる方も多いはず。
▶元・三井住友銀行住宅ローン融資課出身、現・ゼロ仲介住宅ローン担当の田中(ファイナンシャルプランナー)のくわしいプロフィールはこちら
この記事の目次
紀陽銀行住宅ローンの金利と審査基準(審査データ)
内部の審査基準はこんな感じです。
(1)から(4)まで内部の審査基準を書いていますが、読まなくても大丈夫です。
最後に、年収から計算した借入可能額の一覧を書きましたので、そちらを確認していただけたら!
(1)店頭金利
2.675%(変動金利)
(2)最大優遇金利後の実行金利
0.445%(変動金利・融資手数料型)
0.95%(全期間固定金利)
(3)審査金利
3%
(4)返済負担率(返済比率)
年収300万円未満 → 25%
年収300万円以上400万円未満 → 30%
年収400万円以上 → 35%
(5)借入可能最低年収
200万円以上(「紀陽銀行住宅ローン担当談」)
(6)最低勤続年数
1年以上
(7)諸費用ローンの借入れ
諸費用ローンが借入れできるかどうかは、物件の借入れ分とあわせて一緒に審査します。
紀陽銀行住宅ローンの特徴
紀陽銀行住宅ローンの特徴はこれ。
(1)審査は個別
紀陽銀行はほかの地方銀行と同じく、審査は個別。
そのため、紀陽銀行側から条件を出してきて、少しでもいい条件、なんとか審査が通るように提案してくれたりします。
たとえば、
- 親に連帯保証人になってもらえますか?
- 実家は、持ち家ですか?
- 購入するお家が実家の近くだとプラスポイントなんですが、実家の住所を教えてください
- コツコツ貯めてきはった自己資金を見たいので、預金通帳を1年分コピーください
- 資格を持っていたら証明書のコピーください
こんな条件を提案してくれるわけです。
足りない条件を、別の条件で補うことを提案してくれるとか、なんていい銀行やねん
もしかしたら、紀陽銀行への提出書類が多くなるかもしれませんが、それはそれだけ真剣に審査をしている証拠です。
担当さんが何とかして審査に通したいのです。
(2)保証会社が2つあって、使い分けている
審査を出す側にはあんまり関係ないかもですが、内部の話をすこし。
ほかの地方銀行と同じく、紀陽銀行は住宅ローンを審査をする保証会社がふたつあって、いい結果が出る保証会社を使ってくれます。
ちなみに、そのふたつはこれです。
- 阪和信用保証(はんわしんようほしょう)
- 全国保証(ぜんこくほしょう)
阪和信用保証が独自の保証会社で、全国保証は外部の保証会社やな
阪和信用保証で通るなら、条件がいいのでそちらを採用してくれます
(3)収入合算
収入合算する方の雇用形態・年収に制限はありません。
具体的には、
奥さんがパートでも収入合算可能。(もちろん、契約社員・正社員でも可能)
パートの場合でも、収入はまるまる全額合算できます。
合算した場合の収入計算方法
そのまま足すだけ。
- ご主人さん(正社員) 年収400万円
- 奥さん(パート) 年収80万円
の場合は、世帯年収は480万円で計算。
▶参考記事:住宅ローンの収入合算については、こちらにくわしく書きました。
(4)団体信用生命保険のオプションは3段階
紀陽銀行の団体信用保証は、通常の死亡保障に加え、
- がん特約 金利+0.15%
- 3大疾病特約 金利+0.2%
- 3大疾病+ライフサポート特約 金利+0.25%
という3段階。
通常の3大疾病(がん・心筋梗塞・脳卒中)に加えて、その他のケガや病気による就業不能状態に対する保障です。
諸条件はありますが、これだけカバーしてくれているので、現在加入している生命保険と照らし合わせて、検討してみるのもいいかもです。
くわしくはライフサポート団体信用生命保険制度についてはこちらをご確認ください。
紀陽銀行で住宅ローンを利用するメリット
- 一部上場企業・公務員さんならおそらく変動金利で0.445%(変動金利)
- 住宅ローンの契約と、残代金の支払いを同じ日にできるため、スケジュールが短縮できる
- 提携ATMが多く(ゆうちょ・ローソンATM・セブン銀行ATM・イーネットATM)
紀陽銀行で住宅ローンを利用するデメリット
- どんなに大きな会社の会社員、公務員でも諸費用を借りると、金利は一番良くて0.775%(変動金利)
- 一部繰り上げ返済は有料(変動金利→5,400円、固定金利→32,400円)
- 取扱い事務手数料がちょっと高め 54,000円~75,600円(阪和信用保証の場合)
年収から計算した紀陽銀行住宅ローンでの借入れ可能額(マックス額)をシミュレーション
最初に書いた、
から計算した借入れ可能額です。
収入合算する場合は、収入を合計した世帯年収でみてください。
年収 | 借入可能額 |
300万円 | 1,940万円 |
350万円 | 2,270万円 |
400万円 | 3,030万円 |
450万円 | 3,410万円 |
500万円 | 3,780万円 |
550万円 | 4,160万円 |
600万円 | 4,540万円 |
650万円 | 4,920万円 |
700万円 | 5,300万円 |
紀陽銀行の住宅ローンはこんな方におすすめ
このような条件で住宅ローンの借入れを考えている方にはおすすめです。
- 変動金利の金利プランを考えていて、「とにかく金利!」重視な方
- 団体信用生命保険の特約の加入は考えず、通常の死亡保障のみを考えている方
- 残代金の支払い日まで、タイトなスケジュールですすめていかないといけない方
- 収入合算での借入れを考えていて、奥さんの雇用形態が契約社員・パートの方
紀陽銀行の住宅ローンはこんな方には使いにくい
- 諸費用の借入れも検討している方
- 団体信用生命保険の特約への加入を考えている方
まとめ
上場企業・公務員の方で変動金利の金利重視の方、団体生命保険は死亡保障のみでいい方へはおすすめです。
もしくは、いろんな事情を抱えた方(個別審査なので)、ぜひ相談してみてください。
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