こんにちは、ゼロ仲介の鈴木です。
不動産業界や建築業界では土地や建物の広さを表すときに今でも「〇〇坪(つぼ)」と表現することがあります。

いやそもそも、「坪」って何?㎡(へいべい)とどう違うん?




計算方法がわからへんねんけど!
という方も多いと思います。
実は、平方メートル(㎡)と坪の換算は意外とかんたんです。
この記事を読めば、物件情報を見るときにすぐに換算できるようになります。
「坪」と「平方メートル(㎡)」の基礎知識
「坪」はメートル法が導入される前に使用していた尺貫法の単位です。
不動産の登記簿でも、現在では土地や建物の面積を表す単位に平方メートル(㎡)が用いられていますが、その昔の旧土地台帳や旧家屋台帳では「坪」で表記されていました。
なので、いまだに「この面積は約330平方メートルです」と言われるより「この面積は約100坪です」と言われた方が、その広さをイメージしやすい人が多くいらっしゃいます。




坪とは、尺貫法で面積を表す単位の1つです
1坪は、1辺が6尺(約1.81818178m)の正方形の面積で、平方メートルに換算すると3.30578平方メートルになります。 畳2枚分の広さです。




畳との関係ってあるん?
不動産業界では、坪と平米のほかに、「畳(じょう)」という単位で面積を表示することもあります。
1坪は畳2枚分とされており、畳は地域によって大きさが異なりますが、不動産広告の規約では、1畳は1.62㎡以上で表示するよう定められています。
平方メートル(㎡)と坪の換算方法
平方メートル(㎡)と「坪」の間の換算は、2つの重要な数値を覚えておくことでかんたんに行えます。




いきなりですが、まずはこれを頭に入れてください(めちゃ大事)
1坪 = 3.30578平方メートル
1平方メートル = 0.3025坪
この2つの数値はどちらか一方だけを覚えておけばOKです。
平方メートル(㎡)を「坪」に換算する場合は、以下の2つの方法があります。
- 「〇〇㎡÷3.30578」
- 「〇〇㎡×0.3025」
坪を平方メートル(㎡)に換算する場合は、以下の2つの方法があります。
- 「〇〇坪×3.30578」
- 「〇〇坪÷0.3025」




掛け算と割り算があって混乱しそう…どっちを覚えたらいいん?
換算方法の覚え方
ざっくりとですが、こんな感じです。




どちらかを覚えてれば大丈夫です
「3.30578」を覚える場合
「3.30578」を覚える場合、下のルールで覚えましょう。
- 平方メートルを坪に換算するときは「3.30578で割る(÷)」
- 坪を平方メートルに換算するときは「3.30578を掛ける(×)」
例えば、
- 200㎡を坪に換算する場合:200㎡÷3.30578=60.50坪
- 100坪を㎡に換算する場合:100坪×3.30578=330.57㎡
「0.3025」を覚える場合
「0.3025」を覚える場合、こんなルールになります。
- 平方メートルを坪に換算するときは「0.3025を掛ける(×)」
- 坪を平方メートルに換算するときは「0.3025で割る(÷)」
例えば、
- 200㎡を坪に換算する場合:200㎡×0.3025=60.50坪
- 100坪を㎡に換算する場合:100坪÷0.3025=330.57㎡




「3.30578」か「0.3025」のどちらかを覚えるにしても、それぞれの場合で÷と×が逆になりますので、そこだけは注意してください
<3.30578の場合>
- 平米→坪:割り算(÷)
- 坪→平米:掛け算(×)
<0.3025の場合>
- 平米→坪:掛け算(×)
- 坪→平米:割り算(÷)
実用的な換算例
不動産情報をより具体的に理解するために、いくつかの実用的な換算例を見てみましょう。




実際の物件でどう計算するか、具体例で説明します
土地や大きな建物の場合:
- 330㎡の土地 → 約100坪(330×0.3025)
- 50坪の土地 → 約165.3㎡(50×3.30578)
一般的な住宅の場合:
- 120㎡の一戸建て → 約36.3坪(120×0.3025)
- 30坪のマンション → 約99.2㎡(30×3.30578)




うちは家族4人なんやけど、どのくらいの広さが適切なん?
国土交通省が発表している「住生活基本計画」によると、世帯人数別の居住面積水準は以下のような目安があります。
一般型誘導居住面積水準(郊外の一戸建てを想定)
- 単身:55㎡(約16.6坪)
- 2人:75㎡(約22.7坪)
- 3人:100㎡(約30.3坪)
- 4人:125㎡(約37.8坪)
都市居住型誘導居住面積水準(都市部のマンションを想定)
- 単身:40㎡(約12.1坪)
- 2人:55㎡(約16.6坪)
- 3人:75㎡(約22.7坪)
- 4人:95㎡(約28.7坪)




現実と乖離している気がします(笑)
不動産広告における面積表記について




不動産業界のルールについてもお伝えしておきます
不動産の広告での土地や建物の面積は、広告規約により「平方メートル(㎡)」で表記することになっています。
しかし、中には㎡と坪を併記している広告もあります。




不動産広告で坪数がまちがってることってあるん?
不動産ポータルサイトや不動産会社の広告を見るときに、坪数と平米数の換算が正しいかどうかを確認してみるのも良いでしょう。
もし坪数が間違っていれば、その不動産会社の信頼性を疑う一つの指標になるかもしれません。




面積表記は「小数点第3位以下を切り捨て」て表示されています
そのため、厳密な計算をすると若干の誤差が生じることがありますが、これは表記ルールに基づくものです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
平方メートル(㎡)を「坪」に換算する方法について解説しました。
基本となる2つの数値「3.30578」と「0.3025」のどちらかを覚えるだけで済みます。特に気をつけるべき点は、掛け算と割り算の使い分けです。
- 3.30578を使う場合:平米→坪は÷、坪→平米は ×
- 0.3025を使う場合:平米→坪は ×、坪→平米は ÷
この換算方法は意外と簡単ですので、不動産情報を見る際に確認してみると、物件の広さを具体的にイメージしやすくなります。正確な換算ができれば、物件選びの際の判断材料として役立つでしょう。
これを実践的に理解するため、少し深く考えてみましょう。例えば、今あなたが検討している物件が80㎡のマンションだとします。これを坪に換算すると、80×0.3025=24.2坪となります。
つまり、一般的な和室が6畳(約3.3㎡)とすると、80㎡の物件は約8部屋分の広さに相当するわけです。このように具体的にイメージすることで、数字だけでは分かりにくい「広さ」を実感できるようになります。




実はこの坪数計算、新築一戸建てを購入する際にも非常に重要なんです
新築一戸建ての広さが「32坪」と言われても、それが何平米なのか、どれくらいの広さなのかをイメージできなければ、適切な判断はできません。




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