こんにちは。ゼロ仲介の田中です。
住宅ローンの借入れを検討していて、銀行を調べていると候補にかならず挙がる「りそな銀行の住宅ローン」。
りそな銀行独自のサービス、「団新革命」と2017年2月からスタートした金利優遇の新しいタイプ「融資手数料型」。
「他の都市銀行とちがう感じがする」と、お客さんからもやっぱり聞かれるので、しっかりと書いてみます。
▶この記事でりそな銀行の住宅ローンを解説している、ゼロ仲介田中(ファイナンシャルプランナー)のくわしいプロフィールはこちら
[box02 title=”▶参考:りそな銀行の住宅ローンのWebサイトのご案内“]
この記事では、りそな銀行の住宅ローンについてくわしい説明しますが、公式サイトも参考にご覧ください。
「りそな銀行」の住宅ローン公式サイトはこちら
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【最新】2024年8月の借入金利
変動金利 | |
一般団信つき | 0.34% |
がん保障付団信つき | 0.54%(0.44%) |
3疾病保障団信つき | 0.59%(0.54%) |
団信革命つき | 0.64%(0.59%) |
ご返済期間35年超のお借入金利については、店頭にてお問合せください。
審査が承認になった場合の一番いい金利になります
年収から計算したりそな銀行住宅ローンの借入シミュレーション
年収(左)から計算した借入可能額を(中)35年で借り入れた場合の毎月の支払額(右)です。
年収 | 借入可能額 | 毎月の返済額 |
250万円 | 1,810万円 | 4万6,745円 |
300万円 | 2,170万円 | 5万6,042円 |
350万円 | 2,540万円 | 6万5,598円 |
400万円 | 2,900万円 | 7万4,895円 |
450万円 | 3,260万円 | 8万4,193円 |
500万円 | 3,630万円 | 9万3,749円 |
550万円 | 3,990万円 | 10万3,046円 |
600万円 | 4,350万円 | 11万2,343円 |
650万円 | 4,710万円 | 12万1,641円 |
700万円 | 5,080万円 | 13万1,196円 |
750万円 | 5,600万円 | 14万0,494円 |
800万円 | 5,800万円 | 14万9,791円 |
毎月の支払額は、0.47%(融資手数料型)で借り入れた場合で計算しています。
また上の表は、現在ほかに借り入れがない場合での計算です。
クルマのローン、リボ払いの毎月の支払いがある場合は、別途計算が必要です
▶参考動画:住宅ローンとクルマのローンを組むならどちらが先がいい?(動画時間2分47秒)
▶参考動画:投資用ワンルームマンションを所有している場合、住宅ローンへ影響ある?(動画時間3分10秒)
奨学金の支払がある場合は、こちらの動画で解説しています
▶参考動画:「奨学金の住宅ローンの審査への影響」の話(動画時間1分58秒)
りそな銀行の金利と審査基準(審査データ)
正直なところ、こんなに細かいデータは必要ないと思いますが、念のため。
りそな銀行内部の審査基準はこんな感じです。
先ほどの借入可能額シミュレーションの数字は、データはこちらを基に算出しております
最低年収 | 100万円 |
勤続年数 | 1年~ * 属性による |
完済時年齢 | 79歳まで |
派遣社員単独での借入れ | △ * 派遣元が大手の場合、源泉徴収票80%でみる |
契約社員単独での借入れ | △ * 雇用契約書の内容による |
諸費用借りた時の契約本数 | 住宅ローンと1本化 |
パートの収入合算 | △ * 加算は年収の半分まで(上限100万円) |
ペアローン | ○ |
連帯債務 | × |
産休・育休中の融資実行 | ○ |
全国保証 | あり |
ワイド団信 | あり |
おまとめローン | なし |
りそな銀行の住宅ローンはこんな人におすすめ・おすすめできない
どちらにあてはまっているかチェックを!
(1)りそな銀行住宅ローンがおすすめな人
- 変動金利の金利プランで「とにかく金利!」重視な人
- 団体信用生命保険の特約を内容がとにかく大事な人
- 40歳未満で団体信用生命保険の特約の内容重視な人
① 変動金利の金利プランで「とにかく金利!」重視な人
りそな銀行住宅ローンの変動金利は0.47%(最優遇金利・融資手数料型)。
とにかく低金利がいい!
という人には、りそな銀行住宅ローンおすすめです。
② 団体信用生命保険の特約を内容がとにかく大事な人
りそな銀行住宅ローンの団体信用生命保険の特約、団信革命の保証内容は全金融機関の中でもトップクラス!
金利上乗せ+0.3%ですが、団信の特約内容重視で銀行住宅ローンを選ぶなら、りそな銀行はおすすめ!
③ 奥さんがパートで収入合算を考えている人
りそな銀行住宅ローンは、パートの奥さんの収入合算ができます(条件あり)。
都市銀行は、パートの収入合算ができないんですね。
だから、奥さんがパートで収入合算を考えているならりそな銀行おすすめです。
(2)りそな銀行住宅ローンがおすすめできない人
- 個人信用情報に心配のある人
- 個人事業主の人(奥さんも個人事業主、もしくは専業主婦)
- 会社経営者(会社役員の人)
- 全期間固定金利での借入れを考えている方
① 個人信用情報に心配のある人
りそな銀行の住宅ローンの審査は、過去の返済に遅れがあることに対してかなりきびしめです。
過去ではなく、現在消費者金融にお借り入れ、キャッシングあってもきびしめです。
たぶん落ちます
② 個人事業主の人(奥さんも個人事業主、もしくは専業主婦)
個人事業主の方は、フラット35へ!
③ 会社経営者(会社役員の人)
会社経営者の人もフラット35へ!
④ 全期間固定金利での借入れを考えている方
りそな銀行住宅ローンの強みはなんといっても変動金利での低金利!(融資手数料型)
なので、全期間固定金利を考えている方は他の銀行か、もしくはフラット35を検討されるのがいいかもです
りそな銀行住宅ローンの特徴
ここからは「りそな銀行住宅ローンの特徴」について書きます
(1)変動金利の最優遇後の金利は都市銀行・地方銀行で最高レベルの金利
融資手数料型を選んで借り入れた場合、保証料は0円なので、繰り上げ返済をしても保証料の返戻はありません。
(保証料がそもそも0円なので)
そのかわり最優遇金利は0.470%(変動金利・融資手数料型)。
*2017年2月から始まった融資手数料型の必要費用はこちら。
- 保証料 0円
- 融資手数料 借入価格×2.2%
- 事務手数料 33,000円
▶参考記事:「融資手数料型」と「保証料型」のちがいなど、くわしい解説はこちら
(2)住宅ローンの審査がやや個別
りそな銀行は都市銀行(そのほかの都市銀行は「三菱東京UFJ銀行」・「みずほ銀行」・「三井住友銀行」)ですが、他の3銀行とちがって個別審査です。
データ端末に「年齢・勤務先・勤続年数・年収・希望借入額」を打ち込むと点数が出て、その点数で審査する・・、というものではなく、どちらかと言えば「地方銀行寄りの個別審査」。
とはいえ、地方銀行ほどの個別でもなく・・・、都市銀行の審査基準ではあります(伝えづらい・・)
(3)保証会社はひとつ、保証料の支払い方法がふたつ
●保証会社
「りそな保証」です。
審査は個別ですが、都市銀行のため保証会社は自前の「りそな保証」のひとつだけ。
そのため、りそな保証で審査に落ちてしまうとダメです。
●保証料の支払い方
「保証料型」 or「融資手数料型」です。
保証料の支払い方は、従来からのタイプ(保証料型)と、2017年2月からスタートした「融資手数料型」の2つあります。
「融資手数料型」は、保証料は「0円」ですが、別途融資手数料として「借入金額×2.2%」のお金が必要です。
(4)個人信用情報にはきびしい
りそな銀行は都市銀行なので、個人信用情報にきびしいです。
過去の借入れの返済が滞っていると、一部上場企業勤務・公務員を問わず、住宅ローンの審査に通りません。(もちろん返済履歴によります)
現在の借り入れについても、消費者金融から借り入れがあると、遅れずに返済していても審査に通りにくいです。過去の借り入れ・現在の借り入れへのきびしさは、他の都市銀行と同じくらいかもしれません。
▶参考記事:同じく個人信用情報にきびしく、過去や現在の借入れへのきびしい三井住友銀行の住宅ローンとも比較してみてください。
「三井住友銀行」の住宅ローンについての徹底解説はこちらからご覧ください。
(5)充実した団体信用生命保険のオプション(団新革命)
「団新革命」とは、ひとことで言うと、従来の団体信用生命保険の特約の範囲をもっともっと広げて保証する、りそな銀行独自の団体信用生命保険の特約商品。
銀行の団体信用生命保険は、一般的に特約含めて
- 死亡保障のみ
- 死亡保障+ガン特約
- 死亡保障+3大疾病(ガン・心筋梗塞・脳卒中)
だいたいこんな感じ。
ちなみに、
「2.死亡保障+ガン特約」
「3.死亡保障+3大疾病(ガン・心筋梗塞・脳卒中)」
は金利上乗せの特約。
これに対して、りそな銀行の団体信用生命保険の特約商品である「団新革命」は、上の「3.死亡保障+3大疾病(ガン・心筋梗塞・脳卒中)」にプラスして
死亡保障+3大疾病(ここまでが上の③)
+16の病気・ケガ
+要介護状態
この赤字の部分が追加できます。
団信革命の金利の上乗せは+0.3%。
▶参考:りそな銀行の住宅ローン「団新革命」のWebサイトのご案内
「団新革命」についてはこちらも参考にご覧ください。
(7)諸費用を借りる場合、諸費用ローンの契約は物件の住宅ローンの契約とは別の契約
諸費用を借入れる場合、銀行との諸費用ローンの契約は物件の住宅ローンの契約とは別。
つまり別の契約なので、事務手数料は別途必要です。
(8)収入合算するには条件あり
りそな銀行は、収入合算する奥様がパート合算できます。
ただ、収入合算の方法に制限があります。
合算できる収入は、奥さん(合算者)の年収の半分まで。
*奥さんがパートの場合の世帯収入の計算方法
- ご主人さん:年収400万円
- 奥さん:年収100万円
奥様の収入合算可能額は、100万円×1/2=50万円。
なので、世帯年収としては、ご主人さん400万円+奥さん50万円=450万円という計算です。
▶参考記事:地方銀行は奥さんがパート・契約社員・派遣社員の場合でも収入をそのまますべて合算できる場合が多いです。
地方銀行の「紀陽銀行の住宅ローン」、「関西みらい銀行(旧・関西アーバン銀行店舗)の住宅ローン」、「池田泉州銀行の住宅ローン」の内容を、「りそな銀行の住宅ローン」と比較してみてください。
▶参考記事:住宅ローンの収入合算についてくわしくは、こちらの記事をご覧ください。
(9)事前審査時に物件の資料を全部そろえないと審査してもらえない
都市銀行らしくなく、地方銀行に寄りの感じです。
「三菱UFJ銀行の住宅ローン」のようなスコアリングもできず、地方銀行のように事前審査時には物件の書類をすべてそろえないといけません。
不動産会社を通して事前審査をする場合は、不動産営業マンが資料をすべてそろえてくれますが、自分で「りそな銀行」に事前審査の依頼をする場合は書類の準備が大変かもです。
(10)繰り上げ返済手数料0円
りそなマイゲート・ネットバンキング経由からの手続きはすべて繰り上げ返済手数料「0円」。
一般的な銀行の住宅ローンでは保証料が必要です。従来型の借入方式、それが保証料型
2017年2月からスタートした融資手数料型を選んだ場合、保証料は0円ですが、事務手数料が「融資金額×2.2%」必要です。
諸費用総額は、保証料型と融資手数料型で大きなちがいはありませんが、金利は保証料型よりも融資手数料型の方がいい条件で借入れ可能です。
保証料は「0円」のため、繰り上げ返済などによる保証料の返戻はありません。
まとめ
2017年にスタートした融資手数料型の金利優遇。最大優遇で0.34%。
他の銀行に先駆けて始めた「団新革命」。
独自のサービスで他の銀行と差をつけながら、安定した金利優遇をしてくれる「りそな銀行」。
住宅ローンの借り入れ検討しているならりそな銀行オススメです。
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