この記事を読めば「これがわかる!」
- パワービルダーって呼ばれてる建売分譲会社とは?
- 物件価格の値下げ、具体例
- 価格交渉のポイントとコツ
パワービルダーの価格交渉は少し変わってる
パワービルダーの新築一戸建ては、関西でも多く分譲されています。
一般的な分譲会社や工務店と大きくちがうのは、
「価格交渉のルールがきっちり決まっている」
という点です。
このルールが分かっていない不動産仲介営業マンにあたってしまうと、購入金額に数百万円もの差が出てしまいます。
そのルールとは
- 価格が下がるタイミングが決まっている
- 売主主導で価格決定したい(買主=あなたからの大きな価格交渉は受けたくない)
このふたつです。
パワービルダーの新築一戸建てを購入するなら絶対にあたまに入れてください
具体的な値下げはこんな感じでおこなわれています
実際の販売事例で見てみます。
更地(何も建っていない状態)の段階から、3,580万円で販売が開始された物件は、こんなスケジュールで販売価格が下がっていきます。
販売開始 更地 販売価格 3,580万円
↓ 反応をみて
建築開始 上棟 価格改定 3,580万円
↓ 反応をみて
建築中 未完成 価格改定 3,580万円
↓ 反応をみて
建物完成 価格改定 3,380万円
↓ 反応をみて
完成後 2ヶ月後 価格改定 3,280万円
このようなタイミングでパワービルダーは自ら価格改定をします。
たとえば、完成直後でまったく価格改定されていなければ価格交渉できる可能性があります。
もともと下げるつもりだったからですね
しかし、パワービルダー系の分譲会社は、自ら価格改定をしますが、買主からの価格交渉には、かなり渋る傾向がありますので注意してください。
パワービルダーへの価格交渉成功のポイント
(1)価格交渉の金額について
パワービルダー物件は、現場ごとに物件担当者がいます。
購入申し込み書は、不動産仲介業者からその物件担当者へ渡します。
まずは現場担当者がチェックするんですね。
現場担当のチェックを通過したら、つぎは支店の上司へ渡ります。
上司がチェックした後に決裁権者(本社)へ稟議に回り決裁権者が交渉金額の判断をします。
ダメ元で大きな金額の価格交渉の購入申込みをしても、現場担当者レベルや上司レベルで断られてしまい、決裁権者へ届くことなく交渉のテーブルにすら乗りません。
むしろ現場担当者に嫌われてしまい、本来できたはずの価格交渉ですら難しくなることがあります。
現場担当
↓ チェック
営業所長
↓ チェック
本社
この2回のチェックをパスしないといけません。
ダメ元で大きな金額の価格交渉の購入申し込みをしても、成功する事はほぼありません。
ギリギリの絶妙な価格で購入申し込みをすることこそが上手な価格交渉と言えます。
できる不動産営業マンは、このギリギリの価格を現場担当者から聞き出したり、経験から価格を出すんです。
そんな営業マンに出会わなあかんてことやな。
(2)契約日や残金決済日について
新築分譲住宅の売主側の担当営業マンは、常に営業成績や売上目標に追われています。
パワービルダーの現場担当は、一人で5〜6現場ほど担当しています。
土地を仕入れて
↓
建物を建てて
↓
販売
↓
土地を仕入れて
↓
・・・
これをひたすら繰り返しています。
担当営業マンは、契約日や引渡日を月内の成績(売上)に入れようとする傾向があります。
月末近くの時期に不動産購入申込書(買付)を提出すると、「今月中に契約していただけるなら、○○万円下げることができます」なんて言われます。
月のあたまに不動産購入申込書を提出した場合、「今月中に残金決済ができるなら○○万円いけます」と言われる場合があります。
売主側の契約日や残金決済日などの都合を買主側で、ある程度受け入れるで価格交渉が成功する確率がぐっと高くなります。
このあたりも価格交渉の条件のひとつになるので、不動産仲介営業マンから契約日・引き渡し日についての提案があれば前向きに検討してください。
それだけで数百万円かしこく購入できるかもしれません。
あなたは担当している不動産仲介営業マンにすべて任せるしかない
パワービルダーの物件に限らず、新築一戸建てを仲介で購入するなら、価格交渉は結局のところお願いする不動産仲介営業マン次第です。
仲介で新築一戸建てを購入するということは、売主分譲会社との交渉・手続きはすべてその仲介営業マンを通じて行われます。
売主分譲会社の担当営業は高く売りたいのですから、売主分譲会社側から安くしてることはありません。
わかっている営業マンとわかっていない営業マンのちがいは、数百万円の差になります。
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