この記事を読めば「これがわかる!」
- 宅地建物取引士(宅建)の資格とは?
- 宅建を持っている営業マンはこんな人が多い
- 宅建を持っていない営業マンはこんな人が多い
こんにちは。ゼロ仲介の鈴木です。
今回は個人的な想いを書きました。
おそらくほとんどの方が人生でお家を購入するのは1回。
その1回は、きちんとした不動産営業マンを出会ってほしい
「宅地建物取引士(旧資格名:宅地建物取引主任者)」という資格について書いています。
体感的に大阪の不動産売買の全営業マンで「宅地建物取引士」の資格を持っているのは4人に1人くらいでしょうか。
大手不動産仲介会社(住友不動産販売・阪急不動産・三井のリハウスなど)の営業は基本的に持っています。
持っていないと、会社指令で学校に行かされて、年に一回しかない宅建試験に落ちると社内で馬鹿にされるので、だいたい1回か2回の受験で合格するみたいです。
法律上、不動産営業には宅建資格は必須ではない
不動産会社を営業するにあたり、従事者5人に1人以上の割合で宅地建物取引主任者が居ることが宅建業法で求められています。
言い換えれば、不動産会社は、宅建を持っている人が全社員の1/5いればいいのです。
たとえば全員で5人の不動産会社で、経理の人が宅建の資格を持っていれば、営業3人は無資格でも宅建業法上はオッケーなんです。
アルバイトの人でもいいねんな
不動産仲介営業マンにとって宅建の資格は必要不可欠ってわけでもないんですよ
確かに法律的には、全員がもっている必要はないし、店の専任の主任者(宅建士)が説明して署名押印すれば問題ありません。
法的にはね(大事なことやから2回目)
法律的には問題なくても、数千万円の品物の購入・売却を、専門知識を持たずに取り扱ってもよいのでしょうか。
感覚的にな!
宅建てどんな資格なのか?!
では、宅建(たっけん)てどんな資格なのでしょうか
宅地建物取引主任の資格を取得するためには、
- 宅建業法
- 民法
- 建築基準法
- 都市計画法
- 消費者保護法
- 公正な表示に関する各種の法律
などについて勉強する必要があります。
内容多いな・・
これらをきちんと勉強した不動産営業マンは、
- お客さんが不動産の購入や売却を決定するだけの正しい情報をきちんと知っているか
- まちがった判断をする可能性があるかどうか
専門知識に照らして細心の注意を払うようになります。
宅建資格を持った営業マンは、お客様から聞かれなくても不動産のプロとして不動産情報を伝えています。
経験上、宅建の資格を持っていると、リスク回避への意識が高くなります。
それは、
- 買主さんのリスク
- 売主さんのリスク
- 仲介業者(自分の会社)へのリスク
- 自分へのリスク
へ徹底的に注意を払います。
法律的にも、取引慣例的にももめないように、、言った言わないにならないように、本当にありとあらゆることに注意を払って説明します。
(1)普通に勉強すれば合格する資格
いろいろえらそうに書いてすみません。
この宅建という資格は、合格率が20%もあります。
準備を十分にしないで受験している人も含めての合格率なので、実質合格率はもっと高いと思います。
合格して思うんですが、別に普通に勉強すれば合格するんです。
逆に言うと、勉強しないと合格しない資格です。私も勉強しないで受験したら、思いっきり落ちた経験があります。
300時間も勉強すればおそらく誰でも受かるし、勉強しなければめっちゃアタマのいい人でも落ちる資格です。
(数字の暗記が必要な分野がたくさんあるため)
(2)宅建の資格を持っていない営業マンは社外でも評価が低い
宅建の資格があれば、「宅建士手当て」として月に〇万円を支給している不動産会社があります。
この「宅建士手当」って社内での評価だと思うんです。
会社としては、きちんと勉強してきたっていう真面目さへの評価と、重要事項説明をすることへの手当てだと思います。
そんな事より、宅建資格の有無で実務や、社内評価、社外(同業不動産他社)の人からの評価、お客さんからの評価がちがってくることのほうが重大かもしれません。
社外で、他社の不動産営業マンと名刺交換した時に、
「お、コイツ、若そうなのにもってるんだ。」とか、
「あれ?このひと、もってないの?中途で業界歴浅いのかな。」
とか、心の中で思うわけです。
相手にナメめられないように、いいスーツ着てても、高級な腕時計をしていても資格がないと、ナメられてしまう場合もあるわけです。
(3)宅建資格をもっていないと、お客さんに聞かれた時が一番はずかしい
資格がないと、顧客から聞かれた時が一番、はずかしいです。
「じつはもってないんです。」
といった瞬間に信頼度が急降下です。
まあ下がりますよね。
その結果、「担当者を代えてください。」と言ってきたお客さんを会社員時代にみたことがあります。
はずかしすぎるでしょ?
僕も宅建の資格を持っていないときに、お客さんに聞かれるとはずかしかったです。
めっちゃ濁してました・・。
(4)宅建の資格を持っていない営業マンはこんな感じだった
これまでたくさんの不動産営業マンに会いました。
売買仲介だけにしぼるなら、宅建を持っていない営業マンほど
- イケイケで、契約を迫ってきます
- 知識が断片的で、まちがった知識で話しがちです(不動産の知識だけでなく、住宅ローンの知識も)
- 「宅建なんていらない」なんて普通に言います
- 「資格なんてなくても家は売れる」なんて普通に言います
こんな感じです。
なにより宅建の資格がないと、契約書・重要事項説明書にその営業マンの名前が載ることはありません。
つまり、宅建業法上での責任がありません。
え、どういうこと??
つまり、法律上その営業マンは取引について責任を負わないんですね。
自分のコトバに責任負わなくてもいいのか・・・
もちろん宅建を持っていなくてもきちんとしている営業マンもいます。
でもわざわざその営業マンから購入しなくても…なんて思ってしまいます。
宅建の資格を持っている人は、だいたい他にも資格を持っている
まわりを見てみると、宅建を持っている人はほとんどといっていいくらい、他の資格を持っています。
意識のちがいなんだと思います。
意識のちがい・・
基本的に勉強をする姿勢があって、お客様・会社・自分への責任を感じて仕事をしているんだと思います。
不思議なのですが、多くの不動産営業マンが資格を取得すると営業スタイルが変わります。
「売ろう」とする姿勢は遠のいて、お客様が正しい判断ができるように、正確により正確に情報を伝えようと細心の注意を払うようになります。
資格にかかわらず、常に勉強している人が多い印象です
宅建は持っていないけど、不動産業界○○年の営業マン
経験を積むことも大切です。実務経験の長さっていいますか。
現場から学ぶものもたくさんあります。
ただ、基本を理解していない経験の積み重ねは、すごく場当たり的で、ざっくり言うならぜんぶ「その場その場」。
もちろん資格だけがすべてではないです。
ただやっぱり、その資格があるかないかで、不動産営業マンとしての基本姿勢がまったくちがいます。
資格を取得するために一定の努力が必要です。
時間を割いて勉強しないといけない。
おそらくほとんどの営業マンは業務と勉強を両立させながら合格を目指します。
そして、それを乗り越えて合格することは、信頼を寄せてくれたお客様に対しての義務であり、誠実に業務に取り組む姿勢のあらわれだと思います。
まとめ
不動産は極めて高額です。
ほとんどの人が、おそらく人生で一番高額の買い物のはずです。
人の一生を左右するとも言える不動産は、「誠実さ」や「一生懸命さ」だけで、取り扱ってよいものではありません(「誠実さ」や「一生懸命さ」なんてこの仕事では当たり前です)。
その責任の重さを考えると、絶対に宅建取引士の資格は必須なんです。
正しい知識の上に積み上げた十分な経験こそが、不動産営業マンとしてお客様に求められ、役にたつものだと考えています。
もしお家を購入するなら、そんな営業マンを探してください。
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