こんにちは。株式会社グラウンドの鈴木です。
お家さがし、新築一戸建てさがし、やっぱり注文住宅をさがしていますか。
建売住宅はダメなんですか。
パワービルダーのお家はあんまりですか。
これまでたくさん新築一戸建てをご紹介してきました。
すべては考え方。
ひとはひと。
あなたはあなたですよ。
弊社が建売住宅をおすすめする理由があります。
前回に引き続き、2つ目の理由です。
まずはおさらい。
▶不動産仲介会社の僕が建売住宅をオススメする理由その1 間取り編はこちら。
そして第2回は、お金の話、正確にはコスト(費用)の話です。
「イニシャルコスト」て何?
まずは、
イニシャルコストって何?
これです。
Wikipediaによるとこのように説明があります。
イニシャルコストとは、新しく事業を始めたり、新しく機械や設備などを導入したり、新しく建築物を建築したりするときなどに、稼働するまでの間に必要となる費用のことである。 初期費用ともいう。 新しく導入する機械・設備の商品価格のほか、設計費用、技術開発費用、運搬費用、工事代金、設置費用などがこれに含まれる。
よくわからん
ですよね
なので、ひと言で言います。
イニシャルコストとは、
建物が完成するまでに必要な費用
もう少しくわしく言うと、建物では、設計費用や建築費用など、建物が完成するまでに必要な費用のことです。
つまり
建物費用=設計費用+建築費用
まずは、これをあたまに入れてください。
建売住宅と注文住宅の価格差はどこからくるのか
建物費用=設計費用+建築費用
だということがわかりました。
では建売住宅・注文住宅のこの建物費用の価格差はどこからくるのでしょうか。
設計費用の部分?
建築費用の部分?
それとも両方??
契約から竣工までにかかるコストを比較してみる
これからたくさん書きますが、建売住宅と注文住宅の価格の差のほとんどはズバリ
人件費
これをあたまに入れて読んでいただけたら!
長いけど!
ほんまに長いけど!
⓪ 取引相手
建売住宅:業者(分譲会社) ー 業者(建築会社)
注文住宅:個人(あなた) ー 業者(ハウスメーカー・工務店)
建売住宅は、会社と会社が打合せするわけです。
いわばプロvsプロ。これ大事です。
➀ 打合せ期間
建売住宅:売上げ時期に合わせて完成、短期間で終了(1〜2ヶ月)
注文住宅:お客さんの都合で長期化もあり。契約から着工まで4〜6ヶ月以上
建売は、プロvsプロやからそら早いよね。
注文は、スタートまでがほんま長い。
この人件費がコストやな
➁ 競合
建売住宅:競合はあっても短期間で決着する、多くは継続仕事になることが多い
注文住宅:成約率はよくて30%、競合負けコストがあなたの工事費に上乗せ
ハウスメーカーの営業マンはひと月に1件契約したら神様て言われます。
契約出来なかった打合せにかかった人件費は、ほかのお客さんの代金に乗せます。
➂ 工期
建売住宅:2〜3ヶ月
注文住宅:3〜4ヶ月、ときには4ヶ月以上
例えばパワービルダーの工期は49日やったりしますから
Oh!タイムイズマネー
▶参考記事:飯田グループ・ファースト住建など、パワービルダーについてくわしくはこちら
➃ 設備仕様
建売住宅:現場ごとにほぼ基本仕様は決まっている
注文住宅:その現場ごとに打合せ
まー、お客さんからしたらキッチン・浴室とか選ぶときが一番楽しいからなー。そら時間かかるよ
⑤ 図面の打合せ
建売住宅:分譲主×建築士ともにプロ同士で打合せ、3回くらいで決着
注文住宅:素人のお客さん相手に時には数10回の打合せも
注文住宅は、そら何回も間取り変更するよ。設計士のヒアリングがヘタクソやったら、その数はエライことになるからな!
⑥ 内装仕上げ
建売住宅:プレゼンボードで確認で済む
注文住宅:度重なる打合せが必要
⑦ 修正図面の打合せ
建売住宅:電話・メールで対応
注文住宅:その都度打合せ必要
注文の場合、メールで「こうなりましたー」じゃ終わらんわとにかく打合せ、打合せやで。
⑧ 間取り
建売住宅:ほぼ万人向け(3LDK/4LDK)
注文住宅:度重なる修正の結果 → 4LDKになる
これを読むんやで
▶参照:建売住宅vs注文住宅の間取りについてはくわしくはこちら
⑨ 現場施工管理
建売住宅:複数等の一括管理
注文住宅:1現場ごとの管理
⑩ 下請け工務店の利益
建売住宅:1棟5%程度でも数がまとまれば施工
注文住宅:1棟で最低8%は欲しい
ハウスメーカーはぜんぶ自社施工ちゃうで!
⑪ お客様予算
建売住宅:当初予算に近いかたちでマイホームを手にする
注文住宅:かならず予算オーバー
注文でつくると、ほんまに予算オーバーするからなー。あたまに入れといた方がいいわ
まとめると
結局のところ、この①〜⑩の積み重ねで建売住宅と注文住宅の差が出ます。
この差のほとんどが何回もの打ち合わせに費やされる人件費なわけです。
ちなみに、100平米(30坪)2階建ての住宅で、注文住宅と建売住宅の差額はだいたい500万円〜1,000万円くらいあります。
具体的に書いてみると、もし建物価格が
建売住宅が、1,500万円
なら
注文住宅は、2,000〜2,500万円
こんな感じです。
建売住宅と注文住宅、品質に差はないのか?
ただし、建売住宅と言っても「ピンからキリ」、注文住宅と言っても「ピンからキリ」。
単純に両方をシロクロはっきりと語れるものではありません。
それを前提に説明します。
イエスさー
当社の調べによると、注文住宅と建売住宅の差額で品質に関わる部分は約15〜20%くらいという結果です。
つまり、注文住宅と建売住宅の価格差が1,000万円として、
その20%にあたる200万円が、設備・仕様の差です。
キッチンのグレードやったり、断熱材のちがいやったりやな
そのほかは全部、建物ではない部分の費用です
この15〜20%の質を理解して、その質に価値を感じて500万円〜1,000万円の費用をかける人は新築一戸建てを購入する方の全体の20%以下。
もちろん、
インテリア・デザインにめっちゃ興味ある!
ダンナが建築関係の仕事してましてー。えへ
家=デザインやろ!
なんて人であればそこに費用をかけるという選択をします。
もちろん、それはそれで全然ありです。ひとはひと。あなたはあなたですから
そして、この表現にふさわしい注文住宅は、大手ハウスメーカー(5〜8社)、あるいは建築家、こだわりの工務店といえます。
住まいの安全性に関してはどうか
注文住宅は安全性に優れていて、建売住宅の安全性には不安がありますか。
住まいの基本は
- 基礎
- 構造
- 雨漏り
の3つです。
基礎と構造に関しては、注文住宅も建売住宅も「建築基準法」を守って建築されています。
そして、「検査済証」の取得により、安心感を持つことができます。
雨漏りに関しても「10年保証」対象であり、基本の3項目に関して建売だから心配ということはありません。
パワービルダーの飯田産業は、全棟に国土交通省が定める住宅性能表示で最高等級を多く獲得しています。
ざっと書いたらこんな感じ。
- 耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)等級3(最高等級)取得
- 耐震等級(構造躯体の損傷防止)等級3(最高等級)取得
- 耐風等級(構造躯体の倒壊等防止及び損傷防止)等級2(最高等級)取得
- 感知警報装置設置等級(自住戸火災時)等級3取得
- 耐火等級 延焼の恐れのある部分(開口部)等級1取得
- 耐火等級 延焼の恐れのある部分(開口部以外)等級2取得
- 劣化対策等級(構造躯体等)等級3(最高等級)取得
- 維持管理対策等級 等級3(最高等級)取得
- 一次エネルギー消費量等級 等級4(上位等級)取得
- ホルムアルデヒド対策等級(内装及び天井裏等)等級3(最高等級)取得
- 透過損失等級(外壁開口部)等級2取得
- 高齢者等配慮対策等級(専用部分)等級3取得
建売住宅 = しょぼいなんて思ってたらほんと損しますよ!
どうして建売住宅は安いのですか?
というわけで、質問。
なぜ建売住宅は安いのですか
そうですね、建売は・・。
なんで建売は安いん?
いや、ヒガシノさん、建売は安いんじゃなくて適正価格。そして、注文住宅が高い!
ほんとこれで。
お家選びでは選択肢をどれだけ広げることができるか、というのがすごい大事。
特に、東京・大阪などの都市部だと、注文住宅で建築っていうだけで、総額がえらいことになります。
それをずっと
注文でしか建てへんから(キリッ)
なんて言ってたら、ほんと1ミリも話が進みません。
選択肢を広げるが勝ち、思い込みをやめるが勝ちですよ
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