この記事を読めば「これがわかる!」
- フラット35 ARUHIの金利と審査基準について
- フラット35 ARUHIの特徴
- フラット35 ARUHIのメリット・デメリット
こんにちは。ゼロ仲介を運営をしています、株式会社グラウンドの鈴木です。
住宅ローンの利用を考えると、まず第一歩目は、銀行系住宅ローンにするのか、フラット35にするのか、どちらにするのかということを決めないといけません。
で、フラット35にするなら、どの金融機関のフラット35にするのか、を決めないといけないんですね。
フラット35は各金融機関×住宅金融支援機構のコラボ商品なので、各金融機関ごとに少しづつ特色がちがいます。
その中でも、ARUHIのフラット35は・・・、おすすめです
アルヒ株式会社は、2016年度のフラット35取り扱い件数が第1位(全336金融機関中)、2010年度-2016年度に続いて、7年連続の第1位の金融機関です。
くわしく書いてみます。
ここからは弊社住宅ローン担当、田中がご説明します
こんにちは。田中です
▶田中のくわしいプロフィールはこちら
フラット35 ARUHI「住宅ローン」の金利・審査基準などの条件
細かい数字がたくさん出てきますが、気にしなくても大丈夫。
どれくらい借入できるかはARUHIの担当者か、不動産営業マンに聞いたら計算して教えてくれるで
(1)審査金利
審査金利は、その月の実行金利で計算します。
参考記事:フラット35の審査金利について
銀行系住宅ローンとちがい、フラット35の審査金利は毎月同じではありません(金利の変動に影響されます)。
▶フラット「ARUHI(アルヒ)」の今月の実行金利はこちらをご覧ください。
フラット35は、審査金利が低いので借入金額は銀行系住宅ローンよりも多く借入れできます
(2)返済比率(返済負担率)
400万円未満 → 30%
400万円以上 → 35%
返済比率は、銀行系住宅ローンとあまり変わらんな
こんな数字、わからなくて大丈夫。不動産営業マンが計算してくれます
(3)保証料
0円
(4)繰り上げ返済手数料
0円
(5)事務手数料
融資金額の2.0%(消費税別)
フラット35 ARUHIの住宅ローンの特徴
ここからは、さらに「フラット35 ARUHI」の住宅ローンの特徴を知っていただくために、特徴についてくわしく説明していきます。
(1)とにかく審査が早い
フラット35ARUHIの事前審査は、スコアリング制。
スコアリング制とは、事前審査の申込用紙に記入した内容をポイント化して、点数をつけます。
その点数によって、承認・不承認が決まるシステムです。
フラット35の事前審査は、銀行系住宅ローンよりも時間がかかる、というのが一般的。
ただ、ARUHIの事前審査はとにかく早い。
ほかのフラット35取扱い金融機関よりも断然早いです。
- 事前審査 → 最短当日
- 本審査 → 最短3営業日
過去に本審査が、2日で承認になったことがあります。
朝一番に書類がそろっていれば、事前審査はお昼過ぎに審査結果が出ることもあります
なんで?
事前審査は、物件の審査はせずに借り入れを検討している方の情報のみを審査しているからです。
本審査については、ここだけの話ですが・・。
フラット35の本審査は通常、金融機関(今回ならARUHI)と機構のダブルで審査をするんです。
が、ARUHIの審査基準は機構とまったく同じなので、ARUHIの審査で承認が出ると、機構もそのまますぐに承認を出すんです。
(2)諸費用ローンもあります
ARUHIは諸費用ローンもあります。
ARUHIの諸費用ローンの提供元は、アプラス。
だからARUHIではなく諸費用ローンは、アプラスが審査するんです。
ちなみに、審査をするのはどこかというと
物件価格+諸費用を借り入れた場合、
「ARUHIフラット35+ARUHIフラットα」を使って借り入れ
物件価格の9割部分(ARUHIフラット35)→ ARUHIと住宅支援機構の両方
物件価格の1割部分(ARUHIフラットα) → ARUHIのみ
諸費用 → アプラス
(3)保証料0円、繰上返済手数料0円
保証料は不要です。
さらに繰上返済手数料も無料。
諸費用の負担が少なくて安心です。
(4)返済口座は全国1,000以上の金融機関から選択可能
すでにお持ちの口座を返済口座として選べます。
住宅ローンの融資はARUHIが行いますが、毎月の引落し銀行・口座はお好きな銀行(たとえば給料が振り込まれている銀行など)選ぶことができます。
(5)全国に店舗があり、専門スタッフが対面で対応
全国、各都道府県に店舗があり、住宅ローンにくわしい専門のスタッフに直接相談ができます。
webサイトからも事前審査→本審査と、審査は進めていけますが、シミュレーションだったり、提出書類など対面で直接相談できるのは安心できますよね。
ちなみに、ARUHIは直営の店舗が実はほとんどなく、多くの店舗は「パートナー会社」という位置づけです。
フランチャイズのような仕組みで、取次店舗と呼ばれています。
そのため、各店舗は別会社なので、スタッフさんもそれぞれちがう会社の社員さんです。
フラット35 ARUHIの住宅ローンを利用する場合のメリット
(1)個人事業主・契約社員・派遣社員・パート・転職後間もない方でも借り入れ可能
フラット35は物件の審査重視なので、借りる方の条件は銀行系住宅ローンよりもゆるめ。
そのため、銀行系住宅ローンでは、きびしいとされる個人事業主・契約社員・派遣社員・パート・転職後間もない方も、給与明細が1か月分出ているなら、審査はできます。
もちろん会社員・公務員の方も借りることができます。
(2)不動産の売買契約前に本審査ができる
通常、お家を購入する場合、不動産売買契約は事前審査と本審査の間にします。
事前審査の承認後、不動産売買契約をして書類をそろえて、本審査をするんですね。
なんと、ARUHIは売買契約前に本審査ができます。
不動産売買契約前に、もちろん物件の書類はすべてそろえて出さないといけませんが、事前審査の信頼度が低いので、契約前に確実に契約できます。
(3)ARUHIの本審査に必要な書類まとめてみました
頭に入れておいていただきたいのは、
ひとつでも欠けたら、本審査できない
というわけで、必要書類は必ずすべて揃えてください。
① 公務員・会社員・派遣社員・契約社員・アルバイト・パートの方
- 住民票 原本 1通(家族全員記載・続柄記載・本籍地記載なし・マイナンバー記載なし)
- 運転免許証 コピー おもて・うら
- 健康保険証 コピー おもて・うら
- 源泉徴収票 コピー 平成28年分
- 課税証明書(もしくは住民税決定通知書) 原本 直近2年分
- そのほかに借り入れがあれば、その借入明細のコピー
平成28年1月以降に転職された場合は、ARUHI所定の給与証明書が必要になります。
↑↑ 勤続1年未満の方は別途書類がいるんやで
② 自営業者・確定申告をされている方
- 住民票 原本 1通(家族全員記載・続柄記載・本籍地記載なし・マイナンバー記載なし)
- 運転免許証 コピー おもて・うら
- 健康保険証 コピー おもて・うら
- 確定申告書1表・2表・収支内訳 コピー(平成28年分・平成27年分)
- 納税証明書その1・その2 原本(平成28年分・平成27年分)*延滞税がある場合は、その3も必要
- そのほかに借り入れがあれば、その借入明細のコピー
確定申告書の1表、2表が直近2年分必要やで
③ 年金受給者の方
- 住民票 原本 1通(家族全員記載・続柄記載・本籍地記載なし・マイナンバー記載なし)
- 運転免許証 コピー おもて・うら
- 健康保険証 コピー おもて・うら
- 年金証書 コピー(平成28年分・平成27年分)
- 源泉徴収票 コピー (平成28年分・平成27年分)
- 課税証明書 原本 直近2年分
- そのほかに借り入れがあれば、その借入明細のコピー
ARUHIは年金受給者さんも収入合算できるので、その場合は上をチェックしてください
▶参考記事:住宅ローンの収入合算についてはこちらも参考にしてください。
(4)団体信用生命保険に加入できなくても借り入れできる
これはARUHIに限った話ではなく、フラット35は団体信用生命保険は任意加入です。
そのため、過去に大病をして団体生命保険に加入できなくても、住宅ローンの借り入れは可能です。
団体信用生命保険への加入を希望される場合は、もちろん告知事項への記入・審査があります。
フラット35 ARUHIの住宅ローンを利用する場合のデメリット
(1)事前審査時に物件の資料は必要ないけど、事前審査の信頼度は低い
これはARUHIに限ったことではなく、フラット35について言えることなのですが、事前審査の信頼度が低いのです。
どういうことかというと、
① 一般的な銀行の場合
事前審査 → 承認 or 不承認 のどちらか
借りれるか、落ちたか、が一発でわかります
② フラット35の場合(ARUHIの場合も)
事前審査 → 承認 or 不承認 or 留保
りゅ、留保…?
留保(りゅうほ)とはですね…。
フラット35の事前審査結果での「留保」とは?
事前審査では、承認でも不承認でもどちらでもないから(まだわからない)から、本審査してください!
の意味です。
事前審査が「留保」で返ってくると、結局本審査をしないと承認なのか、不承認なのか、がわかりません。
何やねん、それ
と思いますが、だからこそ、ARUHIはいきなり本審査をする意味があるわけです。
(本審査の結果は、承認 or 不承認 のみなので)
(2)適合証明書の発行可能な物件にしか融資されない
ARUHIがあつかうフラット35は、物件の審査重視の住宅ローン商品なので、融資する物件(フラット35を利用して購入する物件)には条件があります。
この適合証明書が発行されない物件については、融資がされないので、注意が必要です。
(3)金利は全期間固定金利のみ
ARUHIはフラット35のみをあつかう金融機関のため、融資の金利プランは全期間固定金利のみ(ARUHIフラットα・諸費用ローンは除きます)。
そのため、変動金利での借り入れはできません。
フラット35 ARUHIの住宅ローンはこんな方におすすめ
このような条件で住宅ローンの借入れを考えている方にはおすすめです。
- 全期間固定金利で借り入れをしたい
- 過去に病気をしたことがあり、団体信用生命保険に加入できない方
- 物件価格+諸費用の借入れを考えている方
- 個人事情主・契約社員・派遣社員・パートの方
- 転職後間もない方(転職後1年未満)
- 「物件の売買契約→融資」までの期間がどの金融機関のフラット35よりも早い
フラット35 ARUHIの住宅ローンはこんな方には使いにくい
上に書いた「おすすめ」の反対やな。
- 変動金利での借り入れをしたい方
- 物件価格全額+諸費用の借り入れを検討している方
フラット35 ARUHIの審査は個人信用情報(過去の返済状況)に甘い?
ネット上でたまに、「ARUHIは個人信用情報に甘い審査をする(過去の返済に遅れがあっても甘い審査をする)」というのを見かけます。
実際ところ、どうなんでしょうか。
ARUHIの個人信用情報については、明確なルールがあります。
CICの表記で
- AとPが過去2年間で10回以内であること
- AとPが過去2年間で連続3回ないこと
- AとPが直近3ヶ月でひとつもないこと
このうちひとつでも該当してると審査に落ちます。
これがARUHIの個人信用情報のルールです
チェックやな!!
まとめ
いろいろ書きましたが、フラット35での借り入れを検討しているなら、ARUHIは断然おすすめです。
ARUHIの直営店はほぼなく、店舗のほとんどはパートナー会社という独立した会社です。
そのため、各営業所ごとに少しずつ融資条件がちがいます。
事前審査で必要な書類は多いですが、それは不動産営業マンにまかせればいいので、デメリットほとんどないです。
参考:フラット35 ARUHIのWebサイトのご案内
ここでは、ARUHIの住宅ローンの審査基準についてくわしい説明をしていきますが、住宅ローンの内容については、公式サイトも参考にご覧ください。
▶フラット35「ARUHI(アルヒ)」公式サイトはこちらをご覧ください。
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