こんにちは。ゼロ仲介を運営しています、株式会社グラウンドの鈴木です。
住宅ローン代行手数料(住宅ローン事務代行費用)という名目のお金を、不動産仲介会社は購入諸費用で請求してきます。
この住宅ローン代行手数料て一体なに?
中身を知れば、節約できる費用だとわかります。
この記事を読んでしっかり節約してください
▶参考動画:「よくわからない費用をたくさん請求する不動産仲介会社」の話(動画時間4分40秒)
そもそも住宅ローン代行手数料とは?
不動産を購入する場合、銀行でローンを組んで購入する方がほとんどです。
(経験上90%くらいの方が住宅ローンを利用しています)
銀行からローンを借りるためには、不動産の購入手続きとは別に、住宅ローンの手続が必要です。
ローン事務代行費用とは、
あなたがローンを借りるための手続きを不動産会社に依頼して、不動産会社に手続きを代行してもらった時に支払う費用
です。
まずはこれを頭にいれてください
住宅ローン代行手数料のどこが問題?
ローン事務代行費用を不動産会社に支払うのはあたり前ではありません。
まず、これが一番大事
でも不動産会社の営業マンは、お家の購入が初めてのお客さんに、サービスの内容や価格についてもきちんと説明しません。
まるで支払うのが当たり前みたいな感じでしれっと話を進めていくんですね。
もちろん、お客さんが住宅ローンの手続きを自分でやれば、支払う必要のない費用だということも説明しません。
よくわからないまま支払わされてしまうのが問題なんです。
きちんと説明してもらって、納得して支払うのならもちろん問題ありません
住宅ローン代行手数料の相場っていくらくらい?
(1)仲介手数料は法律で上限が定められている
お家を仲介した場合に、不動産屋が請求することができる仲介手数料は上限が決められています。
(物件価格×3%+6万円)×消費税です。法律で決まっていますので、この計算での金額より多くもらうことはできません。
▶参考記事:不動産仲介会社が仲介手数料の割引をしない理由
▶仲介手数料はいくら?自動計算できるシミュレーター作りました。
(2)ローン事務代行手数料に上限はありません
これに対して、ローン事務代行手数料は特に上限というのは決められていません。
ローン事務代行手数料は、不動産会社の言い値で決まります。
お客さんの了承があればそれが費用の価格です。これまで見てきたのは、ローン事務代行手数料の相場はだいたい3万円-50万円くらいでした。
不動産会社によって、かなり差があるな
一番多いのは、11万円(税込)な気がします
ちなみに、大手不動産会社(住友不動産販売、三井のリハウス、東急リバブルなど)は、このローン事務代行手数料を請求していないみたいです。
↑でも仲介手数料の割引もないけど
「住宅ローンの代行」って実際は何をしてもらえるの?
住宅ローンの申込みに必要な書類をそろえて、銀行などの金融機関に提出するというのが仕事の内容です。
自分で銀行に行けば親切に教えてもらえますので、実は不動産会社に頼らなくても自分でできる程度の内容です
というわけで、特に何もしてもらえないです。
自分でできそうやな
不動産営業マンがよく言うコト
(1)不動産会社の営業マンがよく言うコト
「うちの会社の提携ローンありますよ。使えば審査が通りやすいですよ(いい条件で通りやすいですよ)」
なんでこんなことを言うかっていうと、
不動産会社を通して銀行手続きをしてもらわないと、ローン事務代行手数料をもらえないからです
お客さんが自分で銀行へ行って住宅ローンの手続きをすると、このローン事務代行費用をもらえないんやな
銀行は、お家の価値、お客さんの年収・勤続年数などで審査しています。不動産仲介会社の大きい、小さいは関係ありません。
どこの不動産会社から買うかで、審査が通りやすい、いい条件で審査に通ることはありません。
不動産会社との提携ローンであるかどうかは関係ないんです。
よく考えたらあたり前ですよね、銀行が35年間お金を貸すのはあなたです、あなたがどんな人か調査をして貸すんですから
まずは自分で調べた銀行の住宅ローンを申込んでみて、審査が通らなかったら不動産会社の勧める提携ローンを検討してもいいかもしれません。
▶参考記事:不動産業界用語解説「提携住宅ローンあります」とは?
よく目にするコトバ、「提携ローン」について書きました。ローン事務代行手数料と関係が深いので読んで10万円節約していただけたら。
▶参考動画:事前審査(仮審査)をお願いする不動産会社によって住宅ローンに通りやすいってあるんでしょうか?(動画時間2分17秒)
(2)この名目が費用明細にあったら注意
別の名目で請求される場合もあるので、費用の項目をチェックしてみてください。
この記事ではローン事務代行手数料としていますが、下記のような名目で請求される場合もあります。
不動産会社からもらう費用明細の中に下記のような項目があったら、その内容をくわしく聞いておいたほうがいいです。
住宅ローン代行手数料
= 住宅ローン斡旋手数料
= 住宅ローン事務手数料
= 住宅ローン斡旋料
= 融資事務代行費用
= 融資斡旋事務手数料
これぜんぶ同じ意味です
注意!銀行に支払う「住宅ローン事務手数料」とは別!
銀行で住宅ローンを利用する場合、銀行に住宅ローン事務手数料という手数料を支払う必要があります。
その支払先は銀行です。銀行によりますが、都市銀行だと32,400円、地方銀行だと55,000円です。
住宅ローン事務代行手数料とよく似ている(まぎらわしい)ので、まちがえないようにしてください
銀行へ支払う、この「住宅ローン事務手数料」という費用は必ず支払わないといけないので、節約することはできません。くれぐれもまちがわないように。
▶参考記事:「新築一戸建て建売住宅の購入諸費用の内訳をざっくり把握してみよう」
新築一戸建ての購入時に必要な費用を一覧にして解説しました。各項目の支払い先・平均価格などを書いています。
ローン事務代行手数料を節約する方法
(1)不動産会社のすすめる提携ローンを使わない・事前審査も断る
不動産会社の提携ローンを利用するとローン事務代行手数料を支払う必要があります。
仕事が非常にいそがしく、自分で銀行の手続きをする時間がないなど、ローン事務代行費用を支払っても良いほどのメリットがあれば使ってもいいかもしれません。
(2)早い段階でローン事務代行手数料が必要かきちんと確認する
「とりあえず事前審査だけでもしてみませんか?」
試しに事前審査してもらっただけでローン事務代行費用を請求された、という話を聞いたことがあります。
まずは不動産仲介会社に費用がかかるのかを確認して、住宅ローンはすべて自分で調べて仮審査も自分で申し込むのもありです。
ご自身で住宅ローンの手続きをするために!
まとめ
ローン事務代行手数料は、かんたんに節約できて、しかも効果大なので節約しない理由はありません。
なんと言っても自分で手続きするだけで、奥さんのパートのお給料の1か月分が節約できるんですから。
会社員時代、僕もこのローン事務代行手数料をお客さんから普通にもらっていました(前の会社ではローン事務代行手数料は税込11万円でした)
お客さんからもらって当然!なんて教えられていたので、何にも考えずいただいていました。
でも中には「これなんですか?」って聞かれることも多くて、ホントしれっと説明していました。
たぶんほとんどの会社が、昔のぼくみたいな感じなんです。
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