この記事を読めば「これがわかる!」
- イオン銀行「住宅ローン」の審査基準と金利について
- イオン銀行「住宅ローン」の特徴
- イオン銀行「住宅ローン」のメリット・デメリット
- 年収から計算した借入可能額(MAX額)
- イオン銀行「住宅ローン」の本審査で落ちる原因は?
*各データは2018年10月時点のものです
こんにちは。ゼロ仲介の鈴木です。
最近よく聞くようになってきた「イオン銀行」。
お家の購入を検討しているお客さまから質問されることも多くなりました。
最初に結論からお話しますと、
「審査基準は、ちょっとゆるめです」
(ほかの銀行に比べて)
もちろん誰でも融資してくれるわけではありません(あたり前)。
▶参考:イオン銀行「住宅ローン」の公式サイトのご案内
ここでは、イオン銀行の住宅ローンの審査基準について詳しいご説明をしていきますが、
イオン銀行の住宅ローンの内容については、公式サイトも参考にご覧下さい。
目次
1,イオン銀行「住宅ローン」の審査基準(審査データ)
まずはずらーっと審査の内容を書いてみます。
ってこんなのぜんぶ見なくても大丈夫。
(1)店頭金利
2.37% (変動金利)
*2018年10月現在
(2)最大優遇金利後の実行金利
0.57% (最大優遇-1.8%適用時・変動金利)
くわしくはこちら(イオン銀行住宅ローン>住宅ローン 金利プラン(変動金利))。
(3)審査金利
4%
(4)返済比率
年収400万円未満 → 30%
年収400万円以上500万円未満 → 35%
年収500万円以上 → 40%
(5)借入可能最低年収
制限なし
なんですが・・、「250万円以上がひとつの目安」みたいです。
(本部の担当さん談)
(6)ローン取扱手数料
取扱手数料(ほかの銀行でいうところの事務手数料)の支払い方は2パターンでえらべます。
● 定率型
借入額×2.16%(税込)
借入額が2,500万円の場合、2,500万円×2.16%=54万円という計算です。
借入時に支払います。
借入額がいくらでも、取扱手数料額は、借入額の2.16%で一定なので、定率型と呼ばれています。
● 定額型
108,000円(税込)
借入額が2,500万円でも3,000万円でも、108,000円(税込)の定額型。
そのかわり、借入金利に+0.2%されるので、
0.57% → 0.77%
に。
金利が上乗せされるので、月々の支払額があがります。
分割で支払っていくイメージですね。
(7)保証料
0円
取扱手数料が定率型・定額型にかかわらず、保証料は0円です。
2,イオン銀行「住宅ローン」の特徴
(1)かんたん!「事前審査」は365日24時間できます
事前審査の申込み方法はふたつ。
まずはこのふたつを確認してください。
● WEBサイト経由で事前審査を申込む
通常、銀行の事前審査は、銀行へ行って所定の用紙に記入して・・、とか不動産仲介会社が提携している銀行の事前審査用紙を持っていてそれに記入して・・、という流れですが、イオン銀行はWEBサイトから事前審査の申し込みをすることができます。
365日24時間できるわけです。めっちゃ便利。
参考:イオン銀行住宅ローンの事前審査の申込みページ
▶イオン銀行の事前審査の申込みはこちらから申込み下さい。
真夜中でも申込みができる!
● イオン銀行の店舗から申込む

もうひとつの方法は、イオン銀行の店舗に行って申し込む方法です。
webでの記入方法がわからなかったり、自信がなかったりする方はこちらの方がおすすめです。
なんといっても店舗だと「対面で申し込むことができる」ので、記入での不明点・不安点はなくなりますね!
時期・曜日・時間によっては、混んでいるので(実際めちゃくちゃ混んでいます)、あらかじめ「電話で予約して店舗へ行くのがベスト」です。
だいたい夜21時まで営業してるよな!便利。
▶参考:イオン銀行の住宅ローンの手続きの流れや・必要書類について
イオン銀行の住宅ローンの事前審査を申し込む前に、住宅ローンの「手続きの流れ」や「必要書類」について予めチェックしておくと便利ですので、「イオン銀行の住宅ローンの手続きの流れ・必要書類について」のご案内ページをご覧下さい。
▶参考:お近くのイオン銀行の店鋪を探すのに便利な情報
実際にイオン銀行の店鋪窓口に行って、対面でやりとりするほうが安心という方は、お近くのイオン銀行の店鋪を以下より調べて事前に予約しておくことをオススメします。
(2)意外とかかる?「事前審査→本審査→融資実行」までこれくらい日数かかります

事前審査の申込みから融資実行までの流れはこんな感じです。
まずはこの流れを、ざっくり把握してください。
● イオン銀行「住宅ローン」事前審査の申込みから融資実行までの流れ
➀事前審査申込み
↓
➁事前審査承認
↓
③本審査申込み
↓
④本審査承認
↓
⑤住宅ローン契約
↓
⑥住宅ローン融資実行
店舗で申込みをすると、
最初の ➀事前審査申込み
↓
最後の ⑥住宅ローン融資実行
までの期間はおおよそ1ヶ月半。
結構かかるやん。
時期によってはもう少し早くなるかもですが、それでもやっぱり実店舗の銀行よりは遅め。
時間がかかります。
いまのお家の退去時期が決まっていたり、引越しまでのスケジュールがタイトな方には使いづらいかもしれません。
スケジュール管理には、注意が必要です。
▶参考:イオン銀行の住宅ローンの審査にかかる期間について(公式サイトの情報)
イオン銀行の公式サイトの「よくある質問」ページにも「住宅ローンの審査期間」について詳しい情報が掲載されています。
詳しくは「イオン銀行の住宅ローンのよくある質問」のこちらのページも参考にご覧下さい。
(3)売主分譲会社がイオン銀行と提携していると、期間がめっちゃ短縮できます

イオン銀行の住宅ローンを店舗で利用すると、事前審査申込み→住宅ローン融資実行までは、おおよそ1ヶ月半。
でも売主分譲会社がイオン銀行と提携していると、融資実行までのスケジュールは大幅に短縮できます。
平均1ヶ月弱。早ければ3週間弱。
このあたりは、店舗のある銀行と同じです。
え、早いやん。
では、どの売主分譲会社がイオン銀行と提携してるかというと・・・。
(イオン銀行本部担当さん談)
わかっているのは、飯田グループさん各社は提携しています。
そして、ファースト住建さんは提携していません。
ちなみに、「飯田グループ」にはこれだけの会社があります。
(カッコ内は、各会社の分譲シリーズ名)
- 一建設(リーブルガーデン)
- アーネストワン(クレイドルガーデン)
- 飯田産業(ハートフルタウン)
- 東栄住宅(ブルーミングガーデン)
- タクトホーム(グラファーレ)
- アイディホーム(リナージュ)
▶参考:飯田グループホールディングスの公式サイトはこちらをご覧下さい。
提携会社は売主分譲会社です。不動産仲介会社ではないですよ!
ファースト住建は提携してないねんな。
(4)「物件価格+諸費用」の借入れはできる?

● イオン銀行住宅ローンの諸費用ローンのルール
「諸費用借入れマックス額」→「物件価格×5%が上限」
(10万円単位・それ以下は切り捨て)
計算式はこれです。
上限が「5%」なので、それ以上は自己負担になります。
● 実際に計算してみよう
というわけで、レッツ練習問題。
→ 諸費用借入れマックス額は
→ 2,000万円×5%=100万円
→ 諸費用借入れマックス額は
→ 2,780万円×5%=124万円
→ 120万円(4万円は切り捨て)
→ 諸費用借入れマックス額は
→ 3,280万円×5%=164万円
→ 160万円(4万円は切り捨て)
物件価格+諸費用の合計が、借入可能額内じゃないとダメです。
もう一度上の表で確認を!
くわしくはこちら(イオン銀行>よくあるご質問>住宅ローンとして、住宅の購入費用だけでなく諸費用(仲介手数料・登記費用等)も合わせて借り入れることはできますか?)。
(5)イオン銀行での住宅ローン利用に向いている住宅は「ズバリこの物件」
実はイオン銀行の住宅ローンに落ちにくい(通りやすい)物件の種類があります。
もちろん、そうでなくても承認は出るんですが、出やすいです(イオン銀行の本部担当さん談)。
それはズバリ・・・、
新築一戸建て。
その中でも、新築建売住宅は、いい条件で承認が出やすいみたいです。
● どうして新築建売住宅の承認は出やすいのか
→(答え)建物の評価を保証会社がしやすいから。
どういうこと??
銀行は、住宅ローンの審査では、「あなたの審査」と「お家の審査」のふたつの審査をしています。
このふたつの審査にパスして初めて承認が出ます。
イオン銀行はネット系の銀行と同じ審査方法なので、お家(物件)については審査をする保証会社とやりとりをするのがネット経由だけです。
個別での対応がしてもらいにくく、少し変わった物件だと評価を低めにされてしまうことも。
中古とひとことで言ってもいろいろあるので、ざっくり書くならこんな感じ。
- 評価しやすい中古 → すんなり承認が出る
- 評価しにくい中古 → 銀行から物件について質問がたくさんある、承認が出ても減額で承認(申込みした金額が借りられない)
(6)迷いどころ。金利をプラスして団体信用生命保険を広げよう
矢印の先の金利は2017年2月現在の変動金利で書いています。
くわしくは、各ページ見てな。
● ガン特約付き → 0.67%(基準金利+0.1%)


くわしくはこちら(イオン銀行>住宅ローン>疾病保障付住宅ローン>ガン保障特約付住宅ローン)。
新登場した特約です。
● 8大疾病保証付き → 0.87%(基準金利+0.3%)


くわしくはこちら(イオン銀行>住宅ローン>疾病保障付住宅ローン>8疾病保障付住宅ローン)。
内容が最近パワーアップした特約やんな。
現在上乗せ金利引き下げキャンペーン中!
2018年7月9日までに住宅ローンの申込みをして、2018年12月28日までに融資実行をされる方には
通常
金利0.3%上乗せが
↓
金利0.2%上乗せに!
3,イオン銀行で住宅ローンを利用するメリット

個人的には、変動金利での優遇後の金利が魅力です。

*2017年2月現在
手続き関係も、事前審査がいつでもできる、手続き関係はイオン銀行の営業しているときならできるっていうのが忙しい方、平日に時間がなかなか取れない方には魅力ですよね。
● イオン銀行「住宅ローン」6つのメリット
- 事前審査の申込みがいつでもできる
- 変動金利の実質金利が0.57%
- 保証料0円(別途事務手数料がかかります)
- 繰り上げ返済手数料0円
- 充実した団体信用生命保険
- イオンでの買い物が毎日5%オフ(5年間)
イオンで毎日5%オフとかええやん!20日30日関係なくなるし!
▶参考:イオン銀行で住宅ローンを契約した際の限定特典について
イオン銀行で住宅ローンを契約すると、「イオングループのお買い物が毎日5%オフ ※年間での割引上限額あり」などの限定特典があります。詳しくは「イオン銀行の住宅ローンご契約さま限定特典(イオンセレクトクラブ)」のページをご覧下さい。
中古物件の評価に関しては審査がきびしめで、事前審査の承認は出たのに、本審査(物件の情報を提供)で落ちてしまうこともあるみたいです。
銀行保証料は0円ですが、事務手数料が2.16%かかる(定率型の場合)ので、そのあたりも確認してください。
4,イオン銀行で住宅ローンを利用するデメリット
● イオン銀行「住宅ローン」4つのデメリット
- ネットバンク系の銀行と同じく、審査が書類のみ
- 固定金利で借りると、金利的メリットはあまりない
- 保証料が0円だけどローン取扱手数料は必要(事務手数料の支払いは選べる2種類)
- 購入予定のお家が中古物件(中古一戸建て・中古マンション)だと借入額が減額になることも
他のネット系銀行と同じく、中古物件に対しては審査が厳しくて計算通りの金額の借入ができないことも。
ローン取扱手数料についてはこちら(イオン銀行>よくあるご質問>ローン取扱手数料の「定率型」と「定額型」の違いは何ですか?)
5,年収から計算したイオン銀行住宅ローンでの借入れ可能額(マックス額)
年収ベースでイオン銀行での住宅ローン借入可能額を一覧にしました。
条件は、
- 借入期間は35年間
- その他の借入なしで計算(現在クルマのローン・リボ払いなどがないこと)
- 月々の返済額は、最大優遇金利後の変動金利で計算(団体信用生命保険の特約なし)
です。
● 年収から計算したイオン銀行住宅ローンの借入可能額(マックス額)一覧表
年収 | 借入れ可能額 |
300万円 | 1,690万円 |
350万円 | 1,970万円 |
400万円 | 2,630万円 |
450万円 | 2,960万円 |
500万円 | 3,760万円 |
550万円 | 4,140万円 |
600万円 | 4,500万円 |
650万円 | 4,890万円 |
700万円 | 5,270万円 |
6,イオン銀行の住宅ローンの本審査で落ちる原因は?考えられるだけ書いてみました

ネットで検索すると、イオン銀行の住宅ローン審査を申し込んだ方の書き込みがたくさん出てきます。
その中で、「イオン銀行での住宅ローンで事前審査には通ったけど、本審査で落ちた」っていうのがいくつかあったので、不動産営業マンの僕がこれまでの経験から考える原因を書いてみます。
通常、住宅ローンの審査は事前審査が通れば、本審査は通るはずなんです。
(そらそうですよね。だから事前審査の意味があるわけで・・。)
考えられる主な理由はこの3つ。
- お家の評価(物件の評価)が出なかった
- 返済比率が合っていない
- 過去の借入れでの返済事故の履歴が残っている
個人的に多いだろうなと思うのは、
- お家の評価(物件の評価)がでなかった
です。
ネット系の銀行では、事前審査はwebからすることができます。
ただ、ここで銀行がチェックしているのは、返済比率と個人信用情報だけなんです。
くわしい物件情報を入力するところはないですよね。(あっても少しだけ)
本審査では、より詳しい物件情報を銀行へ提出します。
イオン銀行が、本審査で購入予定の物件をチェックしたら、物件の評価額が借入希望額まででないってこともあるわけです。
物件の評価が出ないとは、具体的にこんな場合です。
- 築年数の古い中古一戸建て
- 築年数の古い中古マンション
- 相場に比べて高い中古物件(一戸建て・マンション)
- 新築一戸建ての土地が極端に狭い
- 購入予定の一戸建ての前の道が私道
など。
銀行は実際に現地まで物件を見に行くわけではなく、提出された書面だけで判断します。
なのでその書面に、評価を下げる(下がりそうな)記載があればそれで判断するんですね。
というわけで、イオン銀行は事前審査の承認が出ても、本審査の承認が出るまで気を抜けません。
え、あたし本審査いけるんかな
ていう不安を解消するには、物件とイオン銀行にくわしい不動産営業マンに相談するのが一番です。
自分では判断できないことですからね。
一般的に銀行の住宅ローンの事前審査に落ちる理由をまとめました。
▶参考:「住宅ローンの審査に落ちた場合に考えられる理由まとめ 全15パターン」についてのくわしい解説はこちらをご参考にしてください。
これまでの経験と、銀行の住宅ローン担当者から直接聞いたことを書きました。
7,まとめ
イオン銀行の審査基準が、きびしいかゆるいかというと・・。
ネット系銀行なので、事前審査をwebサイトからすることができます。
web経由での事前審査では、くわしい物件情報をここで入力しません。そのため、物件によっては本審査で落ちてしまう人も多く、ネット上ではイオン銀行住宅ローン=きびしいってなっているのかもしれません。
メリットがたくさんある銀行ですので、ぜひ住宅ローンの借入れ銀行の候補に入れてください。
そのときは、かならずイオン銀行の住宅ローンにくわしい営業マンに相談してください。
必見!新築一戸建ての購入を検討されている方へ
イオン銀行で住宅ローンの借入れを検討しているなら、仲介手数料を節約できるかもしれません。
新築一戸建てを仲介手数料無料で紹介するサービス、ゼロ仲介を始めました。
▶新築一戸建ての仲介手数料0円での購入サービス「ゼロ仲介」はこちらからどうぞ!

そのほかの銀行の特徴もまとめました
イオン銀行以外にも、各銀行の住宅ローンの情報をまとめました。